学生起業家のリアルな独り言

思ったことや考えたことを、人の目を気にせず。ただ、独り言のように。

資格というもの

休学することを伝えて、数か月。母が最近どうにも僕のことが心配なようだ。

「もう起業なんてしなくていいから、〇〇でもしたら?」なんて言葉がちらほら出てくる。この言葉は、100%心配(僕の意思尊重は前提)からきてるのであって、母に僕のやりたいことを邪魔する気は一切ない。もちろんわかってる。息子だもの。こういう時はあまり言い返さない。向こうも冗談交じりに言ってきているのだから、こちらも冗談で返す。「いやいや、しないでいいならしたくないヨ。座ってるだけでお金もらえたらいいよね」って。そんな中、一つだけ真剣に考えて言い返したことがある。それは母の「資格でも取ったら?」という言葉。「取っても意味ないんだよ。」と反射で返してしまった。あ、ケンカはしないのでご安心を。

意味のある資格とない資格

意味のある資格と意味のない資格があると思っている。決して、この資格はとっても役立たないなんて意味ではない。意味がないものはそもそも資格に認定されないだろうし。

(ここでいう)意味のある資格とは何か。例えば公認会計士になりたいAくんがいるとする。この子が公認会計士試験を受けたり、簿記を取ったりすること、これは大いに意味があるだろう。留学に行きたいからTOEFL等を受験するのも同様。理由が明確なものは当然取る意味があると思う。

一方でだ。僕が「んん」と思うものがある。学生になるとよくわかってもらえると思うのだが、大学になると急に資格取得を目指す人たちが増える。自習室で資格の勉強をしている人を大量に見る。図書館や食堂で資格の話をしている声がたくさん聞こえる。その人たちに聞きたい。「なぜ取るんだ。」実際簿記を勉強していた友達に聞いたことがある。

 

「最近簿記の勉強始めたんだ。」

「え、そうなんだ。そういうの将来やるの?」

 

「やらない。」

 

なんだそれ。意味あるか?それ。

わかってもらえるだろうか。こういうのだ。

 

もちろん、異論はあると思う。彼にも彼なりの理由がきっとあるんだろう。個人的にはこういう感覚を覚えるというだけ。口論する気もないし馬鹿にする気もない。就活で有利になるために、とりあえず資格を取っとこう。十分理由になっていると思うし良いと思う。それも就活を成功させるための手段の一つ。

でも、そういった「トリアエズ資格」みたいなのを、「なんか資格でも取ったら?」と押し付けられるのはちょっと違うなと思う。なんでもかんでも取ればいいってものじゃない。

だって意味ないもの。とっても使わない。

何に使うかもわからずとりあえず取るぐらいなら、スクワットしておく方が何倍も有意義だろう。「3か月勉強して資格取りました」より「3か月ずっと腕たてし続けたら腕こんな太くなりました」の方がウケも狙えるし努力が見えるんじゃないだろうか。どのみちその資格、会社では使わないんだから。人事のみなさん、どうでしょう。

 

もうそういう時代じゃ論

なんか、「とりあえず資格とったら安心」みたいな風潮がないだろうか。資格の話になった時に母の口から「なるほど、もうそういう時代じゃないのかもしれない。」と出た。今も一定数そういった人たちはいるが、どうなんだろう。学生の間でも、資格に走る傾向が高いと思う。特に何もしてこなかった人たちほど。

最近「もうそういう時代じゃないんだから・・・」という言葉をよく聞くが、まさに今回、僕が言ったわけではないがそのような展開になった。はたからみてると、「ああ、その通りだ」と思えていたが、いざ実際その場に直面してみると、どうにももやもやする。「もうそういう時代じゃないんだから」と言われた相手、少しかわいそうな気もする。突き放すような。知らねえよな。他の世代でどんなことが起きてるのかとか。世代でくくるのはナンセンスだと思うが、僕も今の小中学生の流行りは知らないし、中高年の常識も知らない。「もうそういう時代じゃない(昔を今に押し付けるな)」と年配の方にいうセリフが多いが、逆に言えば、「昔はそういう時代だったんだ」というのもアリなのではないか。今を昔に押し付けることも、控えた方が良い気がする。